●テイスティングノート
シダーやローリエ、その他の風味豊かなハーブやスパイスが前面に出ているピノノワール。熟した赤系と黒系果実、そしてスモーキーなオークの香りも潜んでいます。味わいはチョーキーなタンニンがしっかりと絡み合い、さわやかな酸味とぎっしりと詰まった果実味も感じられる。
「Someone’s Darling」と呼ばれるセントラルオタゴのベンディゴで栽培されていて、その土壌は排水性に優れた砂質土壌。下層は砂利まじりのシスト沖積土壌になっています。
収穫は涼しい夕方に行われ、5日間の低温浸透させた後、発酵を開始。マロラクティック発酵も行います。果実のピュアな力強さを残すため、古い樽で8ヶ月間の熟成。
●ワイナリー 【LOVEBLOCK / ラブブロック】
動植物が共生するオーガニックファーム嵐の丘で生まれる生命力に溢れたオーガニックワイン『ラブブロック』は、Erica(※1)とKim(※2)によって設立されました。舗装もされていない道をひた走る、マールボロエリアの最奥地。アワテレヴァレーを見下ろす高い丘の上に位置する喧噪から遠く離れたこの場所の「眺望」と「大いなる可能性」に惚れ込み、長年の準備期間を経てワイン造りをスタートさせました。ラブブロックでは、その素晴らしいテロワールとユニークさを表現したワイン造りに挑戦しています。丘の上の羊の放牧場をヴィンヤードに切り替える際、オーガニックに取り組む決断。このプロセスで多くの事を学び、最も大切なのは四季のリズムとその土地の個性を最大限尊重する事だと実感。オーガニックヴィンヤードではなく、鶏、羊、牛などの動物や多種多様な植物と共生するオーガニックファームを作る事に取り組んでいます。
※1 CEO&Founder Erica Crawford
Ericaはケープタウンの大学を卒業後、医学者として製薬業界でキャリアをスタート。その後Kimと結婚し、ニュージーランドへ移住。EricaとKimはジョイントベンチャーで立ち上げたブランドを成功させ9年間続けたのち会社を売却。ラブブロックの立ち上げと共にワイン業界への復帰を果たしました。Ericaは「グローバル・ウーマン・ニュージーランド審議会」のメンバーとしても活躍し、女性の指導者の育成などにも取り組んでいます。
※2 Winemaker Kim Crawford
Kimはニュージーランドのマッセー大学とオーストラリアのローズワーシー大学で葡萄栽培とワイン醸造を学びました。オーストラリアの「Arrowfield」、ナパヴァレーの「Stags Leap Winery」、南アフリカの「Backsberg Estate」などで研鑽を積み、1988年に祖国ニュージーランドへ戻ります。ニュージーランドでは「Coopers Creek」で約10年間ワインメーカーを務め、その後9年間ジョイントベチャーで立ち上げたブランドを成功させ、会社を売却。2人の理想を追い求め、長期の準備期間を経て「ラブブロック」設立でワイン業界に復帰を果たす。Kimはこれまでに数多の賞を受賞し、トロフィーやメダルを授与されています。ワインスペクテーターのTOP100や、ベストプロデューサーにも何度も輝きました。そして今再び、夫婦で恋した本当に特別なヴィンヤードで最高のワインを追い求めています。趣味は釣りとガーデニング。
●評価・受賞歴
91 pts Wine Spectator
92 pts Wine Enthusiast
2017 San Francisco International Wine Competition: Silver
2016 Air New Zealand Wine Awards: Bronze
●備考
ブドウ品種:ピノノワール100%
ヴィンテージ:2021
アルコール度数:14.0%
容量:750ml
備考:スクリューキャップ