●テイスティングノート
まろやかでしなやか、そして非常にバランスのとれた味わい。ほのかなブラウンシュガー、杉の香り、プラム、ブラックチェリーがアクセントとなり、複雑なハーブのニュアンスがさらなる複雑さをもたらします。今飲むのにも適していますが、セラー保管をしていれば最長10年は貯蔵可能。
全房比率15%、野生酵母によって醗酵(ステンレスおよびオーク樽)。樽熟成(新樽比率19%、仏産)後に最小限の酸化防止剤と共にボトリング。ノンフィルター、清澄剤不使用。
●ワイナリー 【Burn Cottage / バーンコテージ】
コテージが誕生したのは2002年(設立は2003年)。ピサレンジに広がる24haの牧草地と、創業者 Marquis Sauvage / マルキス・ソヴァージュとの出会いが全ての始まりでした。米で農業を営むソヴァージュ一族に生まれ、ファインワインの輸入卸事業を興し世界中の偉大なブドウ畑を訪れていたマルキス。いつか自分たちでワイナリーを興したいと考えてはいましたが、当時夫婦でNZを訪れた際に出会った周囲を大きな丘に囲まれ南北からの風に守られた擂り鉢状で、まるで現代のコロセウムのような土地を見るなり「ここだ!」と直感。
「真に優れたワインはフルーツではなく、ブドウの樹を育む土地からこそ生まれる」ことを良く理解していたマルキスがすぐにコンタクトをとったのが、カリフォルニア・ソノマ Littorai Wines / リットライのオーナーワインメーカー、Ted Lemon / テッド・レモンでした。テッドはフランスのディジョン大学を卒業し、デュジャック、 ジョルジュ・ルーミエ、ブリュノ・クレール、ギィ・ルーロといった目もくらむような造り手で経験を積み、北半球のみならず南半球におけるワイン造りにも精通。さらにカリフォルニアでも特に敬虔なビオディナミ農法の実践者として知られていました。
既にセントラルオタゴと深いつながりがあったテッドはバーンコテージの土地を見るなりプロジェクトへの参加を即決。農薬を用いた近代的な栽培手法に見切りをつけていたテッドは、バーンコテージの土地が持つポテンシャルを最大限に表現するため、設立当初からのビオディナミ農法の導入を提言します。ワールドクラスの栽培と醸造知識を持つ彼により、バーンコテージの畑は斜面・向き・土壌によって植えるクローン・苗木が細かく決められ、一貫したコンセプトを持ちつつ区画ごとの多様性を重視したものとなっていきました。テッドは設立からのコンサルタントとして現在に至るまでバーンコテージのワイン造りの根幹を担っています。
●評価/受賞歴
2023 Winart Autumn 掲載ワイナリー
92 pts Robert Parker's Wine Advocate
●備考
ブドウ品種:ピノノワール100%
ヴィンテージ:2018
アルコール度数:13.5%
容量:750ml
備考:コルク(ナチュラル)
(※仕入れの状況により、予告なくエチケットデザインの変更があること、最新ヴィンテージのお届けになる場合がございますこと予めご了承ください。)