創業者リチャード ・リッジフォードの引退後、2015年後任に、10年間パリサーエステートのアシスタント・ワインメーカーとして従事していたピップ・グッドウィン女史が最高責任者に抜擢されました。
マーティンボロー「テラス」の自社畑
パリサーエステートは「テラス」と呼ばれる何層にも重なる堆積土壌の土地に7つの自社畑を所有しています。
マーティンボローの主要な土壌は沖積土壌で、中心地は粘土質やローム質の重い肥えた土壌が多いのに対し、川沿いのテラス周辺は砂利質土壌が広がり、地層は 40m-50mと非常に深いのが特徴。
南東のペンカロー湾から吹き込む強風の影響で、春先の芽吹きが不安定で低収量となり、小粒で果実の厚い実がなります。
3 つのサステイナビリティとオーガニック
パリサーエステートは 3つの側面からサステイナブルに取り組んでいます。土壌(自然環境)、人間(地域社会)、ビジネス(企業責任)3つがサステイナブルであることが条件です。この3つがバランスよく機能することで、高品質ワインを安定的に生産することが可能になると考えます。パリサーの環境に配慮した取り組みは、2004年に環境マネジメントシステム国際規格ISO14001 の認証を受けた世界最初のワイナリーの 1 つとなるなど高く評価されています。
2009年には CEMARS (Certified Emissions Management And Reduction Scheme - ニ酸化炭素などの排出削減規制管理の認証)を受けました。
自社畑は、2020年にファ・ヌイ・ヴィンヤード(旧ワレカウハウ・ヴィンヤード)、2021年にワイナリー・ヴィンヤードとオム・サンティ・ヴィンヤードが BioGroのオーガニック認証を受けました。
※ペンカロウ・ヴィンヤードは現在オーガニック転換中