ダイアンとジル夫妻によって1985年に設立。この頃は、ニュージーランドのワイナリー軒数は70軒ほどしかなく未発展な産業でした。また、シャーウッドがピノノワールを造りはじめた頃、ニュージーランド国内でピノノワールを醸造しているワイナリーはたった の5軒!ニュージーランドの土地が持つポテンシャルの高さにいち早く目をつけ、今やパイオニア的存在としての立場を築いています。「高品質なワインは世界中の人々を魅了する」という信念のもと、ニュージーランドのブティックワイナリーとしては珍しく、 ブドウの栽培からボトリングまで一貫して自社で行っており、最新鋭の設備を導入し、自然酵母を用いるなど、一つ一つ妥協を許さないこだわり抜いた細かな仕事を行っています。
サステナブルプログラム
シャーウッドは、ニュージーランド国営の環境保護プログラム「サステナブル」にいち早く取り組み、環境に配慮したワイン造りを 行っています(※サステナブルは有機栽培以外にも、資源の再利用、エネルギーや水資源の使用改善、生態系の維持など、広範囲での定義が細かく定められた認証)。ワイパラに6つ、合計250エーカーの自社畑では、ブドウの樹木の間に花を植え、害虫を寄せ付けることにより、農薬を使用せずブドウの栽培が行われています。化学肥料は使用せず、醸造の際に生じたブドウの皮などの廃棄物や、剪定された枝や葉などから自社設備にて堆肥を製造し肥料として使用。さらに、深さ20mにも及ぶ自社貯水槽を所持し、冬場の雨水や醸造の際に使用した水の再利用を行っています。このような環境に配慮したブドウ栽培とワイン醸造を徹底できるのも、全て自社で行うシャーウッド・エステートならでは!
ワイン畑の総畑面積は9ヘクタール
2011年にオーガニック認証を取得したヴィンヤードは、マールボロのラパウラ地区に位置。この場所は、とても貴重なテロワールに恵まれていて、水はけの良い沖積シルトと起伏のある石の多い土壌から成り、ワイラウ川に近く、リッチモンドレンジの風下に位置しています。羊はブドウ畑を歩き回り、鶏は卵を産むために放し飼い。ミツバチは敷地内の野草に受粉して美しい蜂蜜を作り、オリー ブの木は境界線に植えられていて、おいしいオリーブオイルを作っています。
2016 ヴィンテージ (Stratum Riesling) はお買い得価格で、はっきりとしたミディアムスタイル。明るいイエロー/グリーン、桃、そしてかすかに蜂蜜の風味があります。今飲むべきワイン by Michael Cooper