自然派手作りワインで地元をリードする醸造家夫妻
ニュージーランドに生息していた美しい野鳥「フイア」の名を冠したワイナリー。醸造家であるアラン夫妻によって1990年設立、1997年にファーストヴィンテージをリリース。オーガニック認証を取得し、ビオディナミ農法に取り組んでいます。 「素晴らしいワインを造るためには、素晴らしい土地と人々が必要」という考えのもと可能な限り自然な手法でワイン造りを行い続け る。New York International Wine Competitionで「Maroborough Sauvignon Blanc of the Year 2017」を受賞したフイアは、今ではマールボロにおける高品質なオーガニックワインの代名詞となっています。
共にニュージーランド生まれの夫妻が出会ったのはオーストラリアのローズワーシー大学。醸造学を専攻した後、シャンパーニュを基盤に経験を磨いていきます。クレアはテタンジェ、マールボロではコーバンズで働いた後、ローソンズ ドライ ヒルズの初代ワイン メーカーを務めました。マイクは、マールボロではヴァヴァサワー、クラウディベイ、そしてシャンパーニュのヴーヴクリコで本格的な醸造技術を身につけました。マールボロで有機農法に先駆的に取り組んできた夫妻は、MANAというマールボロのブドウ有機栽培農家で構成される団体を10年前に創設し、次世代に続く環境を保持し育むため、その取り組みを発信している地元でも影響力のある生産者でもあります。
オーガニック認証取得とビオディナミ農法
フイアの畑では農薬、殺虫剤、除草剤は使用していません。ワイン製造工程において、人工添加物の使用を排除しています。発酵中の介入も最小限に抑えており、主に野生酵母を使用。これにより、ワインは自然な質感に満ちたものになります。畑には動物たちが放牧され雑草を食べ、花や木やそのほかの植物が育つ多様性のある環境の中、蜜蜂も飼育されています。醸造中に廃棄されるブドウの皮なども堆肥化され畑に戻されサステイナブルな農法を実施しています。
ワイン畑の総畑面積は9ヘクタール
2011年にオーガニック認証を取得したヴィンヤードは、マールボロのラパウラ地区に位置。この場所は、とても貴重なテロワールに恵まれていて、水はけの良い沖積シルトと起伏のある石の多い土壌から成り、ワイラウ川に近く、リッチモンドレンジの風下に位置しています。羊はブドウ畑を歩き回り、鶏は卵を産むために放し飼い。ミツバチは敷地内の野草に受粉して美しい蜂蜜を作り、オリー ブの木は境界線に植えられていて、おいしいオリーブオイルを作っています。
主な受賞歴・評価など
Maroborough Sauvignon Blanc of the Year 2017(New York International Wine Competition)