ナンバーワン ファミリー エステートはシャンパン製法のスペシャリストである、フランス人ワインメーカー、ダニエル・ルブリュンが 1999年7月にニュージーランド、マールボロではじめたファミリープロジェクト。ルブリュン家はフランス、シャンパーニュで12世代に渡り、1648年から今日までシャンパン造りを受け継ぐ由緒あるファミリーです。
シャンパーニュ、モンテロン村(エペルネの数キロ南)に生まれたダニエルは、家族の反対を押し切り、新天地で本場シャンパーニュに負けないスパークリングワインを造ることを夢見て、 1975年にニュージランドに最適な土地を探しにやってきました。ダニエルが辿りついた地はマールボロ。「ここはブドウがピュアによく熟し、かつ高い酸度が得られる」とダニエルは確信。 ダニエルは当初、同じマールボロでセリエ・ルブルン(1980年に興したブランド)のラベルにてスパークリングワインを手がけていましたが、ワイナリーとブランドを売却し、ロトルアで出会ったアデルと結婚すると、マールボロ西端地区レンウィックに畑を買い、95年にナンバーワン ファミリー エステートを立ち上げました。 ナンバーワン ファミリー エステートでは3種類のシャンパン製法によるスパークリングワインが造られています。 エステートのトップキュベにあたるキュベナンバーワンは、ノンヴィンテージのブランド・ブラン(シャルドネ100%)とシャルドネとピノノワールのブレンドからなるキュベナンバーエイトNV、 そして良年の最高質のブドウのみを使用し、ミレジムで限定生産で造られるキュベヴァージニー(娘の名前)があります。
スパークリングワインにかける情熱
ナンバーワン エステートでは圧搾機、オリ引き機など醸造設備をシャンパーニュから直接取寄せるほどの熱の入れようで、発酵酵母もエペルネのエノロジックインスティテュートから輸入しています。(シャンパーニュから酵母を最初に南半球に輸入)。 ダニエル・ルブリュンはシャンパン、アヴィズの栽培・醸造学校を修了し、過去、シャンパン製法のワインメーカーとして、数々の賞を受けました。キュベナンバーワンは、英国ワイン&スピリット・コンペティションで最高のトロフィーを獲得し、2003年ジャパン・インターナショナル・チャンレンジではゴールドメダルを受賞。 ダニエルの父ルネは、シャンパーニュでもうひとりの息子ジャン・クロードと娘のイザベルとともに今日も自分たちのルネ・ルブルンの名でシャンパンを造っています。
製造
1.1次発酵
ナンバーワンエステートでは3?にシャルドネをブリックス度19℃で手摘みし、シャンパンからとりよせたヴァスラン・プレスで除梗せずに、1トン当たり650Lの果汁を抽出。果汁はオリ引き前に15時間そのまま放置させてから、第一次発酵を行う。第1次発酵はステンレスタンクにて17℃の管理で行われ、発酵を終えた果汁全体がドライになった段階で、オリ引きされます。毎年のその時期のコンディションにより、MLFが部分的に行われ、柔らかさとまろやかさが調整されます。その後、冷却定置され、酸味が少し和らげられます。
2.アッサンブラージュ(ブレンド)と2次発酵
キュベナンバーワンでは通常80%は最新年のヴィンテージを使用し、20%は過去の複数のリザーブキュベをブレンドします。これによりコンスタントなNVが可能に。そして、ワインにイーストとリッター当たり2gの糖分が加えられ2次発酵がはじまります。2次は温度管理された冷暗なセラーで行われます。
3.デゴルジュマン(オリ引き)
2年間、瓶内でオリと寝かせてからオリ引きされます。(ルミアージュとオリ引きの機材もシャンパーニュから輸入!)もともとの辛口にわずかに甘みを持たせるため、リキュール添加し、ボトリング。